近年、ホームページ(Webサイト)の制作においてCMSの利用がとても多いです。 CMSとはWebサイトの更新や管理を行ってくれるツール・システムです。CMSも多くの種類がありますが、断トツで利用者が多いのはWordPress(ワードプレス)です。どれくらい多いかと言うと、全世界のウェブサイトの41.5%、CMSの64.9%がWordPressを使用しています。
(引用元: W3Techs-Usage statistics of content management systems)
WEBFREEXの現在ご覧いただいているサイトや投稿記事もWordPressを利用して制作したモノです。ホームページ制作において「簡単にブログもできるホームページをWordPressで安く作ります」などの広告をよく見ますね。(実際これらの安価で作成したテンプレをそのまんまで画像テキスト差し替えだけの類似デザイン構成サイトも無数に存在してます。)
デザイン構成などの話は置いておいて、「とりあえず簡単にブログ・情報発信が可能なサイト作れるんでしょ?WordPressでよろしく!」、「今はWordPressの時代ですからWordPressで作りましょう!」の考えは少々問題があると思います。ご利用環境において、ある程度の知識が持った人材がいる場合は手軽に更新・運用ができて良いツールですし、WordPressの利用自体も無料でコストも低いなどのメリットがあります。ですがデメリットとして、使いこなすまでには学習や慣れが必要であり、利用者がとても多い為その分ハッキングなどの犯罪の被害も多く、セキュリティの保守・管理が必要となるので、その分ランニングコストがかかります。
このデメリット部分をきちんと説明せずにWordPressでの制作を提案される制作会社さんも見受けられます。提案・契約時にはその様なリスク説明は一切なかった、操作が簡単と聞いていたが難しい為にブログも更新が止まった、プラグインツールが動かなくなりサイト表示が崩れた、などのお話もお聞きしています。(毎月高額な保守管理費用を払っていたのにWordPress本体・テーマ・プラグインの更新が全て納品時から1度もアプデされていなかったお客さまもいらっしゃいました…)
WordPressは確かに素晴らしいツールの1つではありますが、必ずしもすべてのホームページ制作希望のお客さまに当てはまるとは考えていません。そもそも更新機会が少ない、ブログも必要ないホームページがWordPressを利用する必要性は少ないと思っています。WordPressのメリットだけでなく、デメリットも把握して頂き、WordPressでの制作をご検討されている方にはご参考頂ければ幸いです。