中小企業でのWeb担当者の育成を考える

Webの重要性が日々高まる中、「ウチもそろそろWEBに力を入れなければ!自分では難しいから若い従業員にSNSでもやらせようか。ホームページも作ってブログで情報発信もしなくては!」と地方中小企業の経営者さんが続々と増えています。社内で出来る事から行動するのはとても大事な事ではあります。まず若いからと言ってWebやITに対する見識が必ずしも高いわけではない事を理解して頂きたいです。「若い子はSNSをやっている」=「SNSを使って仕事として情報発信が出来る」わけではありません。そもそも一般のSNSの使用目的と企業の使用目的が違うので、効果が出ないのは当たり前とも言えます。効果がないのに通常業務の合間にSNS投稿に時間を割くのは無駄としか言いようがありません。ただし、SNSやメディア発信においては短期的に効果を出す事は難しいと言うことが前提にはあります。自分がよく見聞きするSNSの失敗例はSNSの目標設定がそもそも漠然として定まっていない事が大半です。若い従業員の方が上司に言われて渋々スタート、とりあえず投稿、だんだん投稿頻度が下がり、最終的には最終投稿日時が1年前以上…。もしくは途中で担当者が辞めて、アカウントのログインパスワードが引き継ぎ出来ない・分からなくなって….エンド。ただSNSにはそのまま更新される事なく漂う企業アカウントになってしまい、マイナスイメージになってしまう。これならやらない方がいいですよね。では、どのようにスタートすれば良いのか?

目標=ゴールを設定しましょう

見出しに当たり前の事を書きましたが、この当たり前がそもそも出来ていない為に失敗している例が多いのです。焦りやなんとなくでとりあえずアカウント作って投稿スタートはやめましょう。「従業員にSNSを任せているけど、全然効果がないんです」と聞いてそもそも何を持って効果があるか、目標を聞いても「…..??」な事も多いです。投稿からのお問い合わせ(コメント、DM)を増やす、SNSを介したECサイトへの流入を増やすなど、きちんと明確に目標を設定しましょう。What=何を目標にするか When=目標達成はいつまでか Why=なぜその目標なのか を3つに分けて考え、設定しましょう。目標(ゴール)もないのに従業員を走らせるのは酷です。また初期段階で過度に高い目標設定もNGです。まずはここまで、次はここまで、と段階に分けて設定煤のが担当者のモチベーション維持にも繋がり、オススメです。

適した人材に任せる事が出来るか

まずは社内で適材な人材を見つける事が重要です。冒頭でも書きましたが、「若いから」という理由だけで任せるのもやめましょう。SNSが使えるだけでほとんどの方はビジネス利用に関しては初心者です。若くなくても文章が書くのが好きなSNS初心者の40-50代の従業員の方に担当させて、成功している事例も沢山あります。まずは継続して文章が書ける事(苦にならない)が重要だと思いますので、そういった事が可能な人材に任せてみるのが良いかと思います。

いきなり効果を期待するのはやめましょう

「SNSを従業員にスタートさせてみたけど、1ヶ月2ヶ月経っても全然効果がない!」あるわけないです。(全くの初心者にスタートさせてるなら)そもそも、きちんと担当の従業員さんにSNSに対する学習時間や投稿作業の時間を与えてますか?ほとんどない場合が多いです。またSNSの作業を通常業務の合間ならまだしも、休み時間や終業後に当たり前のように投稿させてませんか?任されたけど、時間がなくて自分の時間を削って投稿している担当者さんもたまに見かけます。ただでさえ通常業務で忙しいのに、会社にいきなり任されて頑張って投稿をするも効果がすぐには出ず、会社からはプレッシャーをかけられ、モチベーションは低下。(そもそも効果の有る無しがなんなのかも、わからないでスタートしているところもありますが。)
あなたの会社はSNSを初心者でスタートしただけで、いきなり有名になれるほどの知名度がある企業ですか?違うのであれば、まずは長い目で見ましょう。

ここまでのまとめ

Webでの情報発信、SNSを始める事自体はそこまで難しくないかもしれませんが、それによって効果を出す=目標を達成するまでは時間も労力もかかります。まずはきちんとした目標に適した人材に任せてコツコツと継続する事がSNSの成功への道かと思います。投稿には記事の考案・作成、写真撮影など色々な作業が必要です。スマホでポチポチ簡単そうに見えるかもしれませんが、あなたには出来ますか?見た目以上に大変な作業ですので、通常業務と併行して任せるのであれば、担当者さんの苦労も理解しましょう。もっと書きたい事があるのですが、自分も記事作成は得意ではないので息切れしてしまうのでまた次回に。